2020年9月30日に放送された日本テレビ系ドラマの最終回では、原作漫画とは異なる事件の真相が描かれました。
ドラマ版で高月樹を刺した人物は、多喜川薫(山崎育三郎)です。
原作では薫の母・美由紀が実際に樹を刺していますが、ドラマでは薫自身が犯行に関わります。
多喜川薫が樹を殺害した経緯
ドラマ版では、薫の父・秀幸と今日子が不倫関係にありました。
この関係によって多喜川家は崩壊寸前となります。
薫の母は父親の不倫を知って自殺を図り、薫はその姿を目の当たりにしました。
父親を許せなかった薫は、両親の関係を終わらせるために包丁を持って高月家へ向かいます。
しかし、そこで予期せず樹と遭遇。揉み合いになり、誤って樹を刺してしまいます。
薫には最初から樹を殺害する目的があったわけではありません。家庭を壊した父親への怒りと、母親を守りたいという思いが、取り返しのつかない悲劇につながったのです。
その後、現場に来た今日子は、百合子に罪を着せるために凶器をすり替えます。
こうして七桜の母は、実際の犯行とは無関係なのに殺人犯として扱われることになりました。
ドラマ版の今日子は最後に死亡する
ドラマ最終回でもう一つ大きな衝撃となったのが、今日子の最期です。
七桜と椿の和菓子対決では、七桜が勝利し、光月庵の次期当主に選ばれます。
今日子は椿が後継者になれなかったことに激しく動揺します。加えて、長年守ろうとしてきた光月庵での立場も失っていきます。
その後、今日子は子どもにトラックが迫っていることに気づき、とっさに子どもをかばいます。
しかし、病院に運ばれた今日子は亡くなってしまいます。
ここで明らかになるのが、椿の目の病気に関する秘密です。
今日子は以前から椿の目の異変を知っており、親族への優先的な角膜提供の意思を書面に残していました。
七桜は、今日子が椿に角膜を提供するために、わざと事故に遭ったのではないかと考えます。
母としての愛情を最後に見せた今日子。その姿は、それまでの冷酷な女将の印象を大きく変えるものでした。
ドラマ最終回で七桜と椿は結ばれる
今日子の死後、椿は目の手術を受けることになります。
一方、七桜は光月庵を守りながら、椿が戻ってくる日を待ちます。
そして、手術を終えた椿が退院する日。
七桜は椿のもとへ走り、光月庵に戻ってきてほしいと伝えます。
加えて、幼いころから抱き続けてきた気持ちを告白します。
椿も七桜への愛を伝え、二人は再び一緒に生きることを誓います。
憎しみと復讐から始まった二人の関係は、最後には本物の愛情へと変わりました。
【原作漫画とドラマ版の違い】犯人・今日子の最期・恋の結末を比較

『私たちはどうかしている』を検索する読者が特に混乱しやすいのが、漫画版とドラマ版の違いです。
最大の違いは、15年前の事件で樹を刺した人物が異なることです。
両作品は同じ人物関係や基本設定を共有していますが、事件の決着方法と登場人物の最終的な運命には大きな差があります。
原作漫画とドラマ版の比較
| 比較項目 | 原作漫画 | 2020年ドラマ版 |
|---|---|---|
| 樹を刺した人物 | 多喜川美由紀 | 多喜川薫 |
| 事件の背景 | 今日子が美由紀を利用 | 薫が父の不倫をめぐり樹と揉み合う |
| 今日子の役割 | 事件を仕組んだ黒幕 | 凶器をすり替え百合子に罪を着せる |
| 椿の実父 | 多喜川秀幸 | 多喜川秀幸 |
| 七桜の母 | 大倉百合子 | 大倉百合子 |
| 多喜川薫 | 美由紀と秀幸の息子 | 美由紀と秀幸の息子 |
| 今日子の最期 | 事件の真相が明らかになり警察へ | 子どもをかばって交通事故で死亡 |
| 椿の目 | 物語の主要な葛藤の一つ | 角膜提供を受けて治療 |
| 七桜と椿 | 結ばれ、家族を築く | 再会して愛を確かめ合う |
| 最終的な方向性 | 家族の再生と光月庵の未来 | 事件の決着と恋愛の成就 |
なぜドラマ版は原作と異なる結末になったのか
ドラマ版が放送された2020年当時、原作漫画はまだ完結していませんでした。
そのため、テレビドラマは放送枠の中で事件を解決し、七桜と椿の関係にも決着をつける必要がありました。
原作の複雑な事件構造をそのまま再現するのではなく、多喜川薫を事件の実行者にすることで、父親の不倫と家庭崩壊という別の悲劇を描いています。
また、今日子の最期にも違いがあります。
原作では事件の責任を問われる立場ですが、ドラマでは息子を思う母親としての側面が強く描かれます。
この変更によって、ドラマ版は事件の謎解きだけでなく、親子の愛情を強調した結末になりました。
原作は事件の構造を深く掘り下げるミステリー、ドラマは限られた話数で人間関係を決着させる恋愛サスペンスという違いがあります。
浜辺美波・横浜流星ら主要キャスト
日本テレビ公式キャスト情報に基づく主要出演者
花岡七桜役。母の無実を証明しようとする和菓子職人を演じました。
高月椿役。光月庵の跡取りとして生きる、複雑な秘密を抱えた青年です。
多喜川薫役。七桜を支える一方、事件の核心に関わる重要人物です。
高月今日子役。光月庵の女将であり、事件をめぐる重要人物です。
大倉百合子役。七桜の母で、事件の冤罪に巻き込まれます。
高月樹役。殺害された光月庵の当主です。
そのほか、高月宗寿郎役の佐野史郎、長谷栞役の岸井ゆきの、城島裕介役の高杉真宙などが出演しています。
【原作漫画の最終回ネタバレ】全19巻で七桜と椿が迎えた結末
原作漫画は、事件の真相が明らかになったところで終わるわけではありません。
最後まで描かれるのは、七桜と椿が過去の悲劇を乗り越え、どのような家族を築いていくのかという未来です。
七桜は光月庵を守る立場になる
七桜は和菓子職人としての実力を認められ、光月庵の未来を担う存在になります。
かつては母を犯人にした家として憎んでいた光月庵ですが、最後には自分が守るべき場所へと変わっていきます。
一方、椿も過去の出生の秘密や父親との関係を乗り越え、自分らしい和菓子作りを目指します。
二人の関係は、相手を利用する偽りの結婚から、お互いを尊重する夫婦へと変化していきます。
最終19巻では出産間近の七桜が登場
- 著者:安藤なつみ
- 出版社:講談社
- 発売日:2023年2月13日
- ページ数:160ページ
- シリーズ:BE・LOVE KC
- 本編完結の最終巻
講談社の公式作品紹介によると、最終19巻では出産を間近に控えた七桜と椿が登場します。
二人は女将の実家である鳳家をめぐる問題に巻き込まれ、それぞれ異なる立場から和菓子を作ることになります。
鳳家の当主・艶子から依頼された菓子をめぐり、再び二人の職人としての腕が試される展開です。
かつては敵同士として和菓子で争った七桜と椿が、今度は夫婦として互いの考えを尊重しながら勝負に向き合います。
二人の子どもの名前は千代
物語の終盤では、七桜が無事に子どもを出産します。
生まれた子どもの名前は千代(ちよ)。
二人が手に入れたのは、単なる恋愛の成就ではありません。
七桜は母・百合子を失い、椿も実の父親や出生の秘密をめぐる苦しみを抱えてきました。
そんな二人が、自分たちの子どもには同じような悲しい思いをさせないという、新しい家族の未来を築いていきます。
今日子との関係にも変化が生まれ、家族の形は少しずつ変わっていきます。
19巻のタイトル「千代の春」が象徴するように、物語は過去の悲劇ではなく、次の世代に続く幸せを描いて締めくくられます。
【プロの結論】『私たちはどうかしている』が描いた本当のテーマ
この作品の魅力は、単なる犯人探しや恋愛の行方だけではありません。
物語の中心にあるのは、血縁、家の伝統、職人としての誇り、そして家族の愛情です。
1. 血縁よりも大切なものを問いかける物語
椿は樹の実子ではなく、七桜は樹と百合子の実子です。
血縁だけを基準に後継者を決めようとする光月庵の古い価値観が、多くの悲劇を生みました。
しかし、最終的に七桜と椿が選んだのは、血筋だけでは決まらない家族の形でした。
2. 和菓子は登場人物の心を映す存在
和菓子作りは単なる職業設定ではありません。
七桜と椿は、それぞれの思いや記憶をお菓子に込めます。
作り手の技術だけでなく、食べる人への思いやりが評価される点も、この作品の重要な要素です。
後継者争いも、単に家の血筋を競うのではなく、職人としてどのような菓子を作れるのかという勝負に変化していきます。
3. 原作とドラマ、どちらを選ぶべきか
- 原作漫画がおすすめの人: 事件の全体像、複雑な血縁関係、今日子の動機、七桜と椿の結婚後までじっくり知りたい人。
- ドラマ版がおすすめの人: 浜辺美波と横浜流星の演技、映像で表現された和菓子の美しさ、テンポのよい恋愛サスペンスを楽しみたい人。
- 両方楽しみたい人: ドラマを見た後に原作を読むと、真犯人や今日子の結末の違いを比較できます。
【私たちはどうかしているのネタバレ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:私たちはどうかしているの原作漫画の真犯人は誰ですか?
A1:原作漫画で高月樹を実際に刺したのは多喜川美由紀です。事件を仕組み、百合子に罪を着せた黒幕は高月今日子です。なお、ドラマ版では多喜川薫が樹を刺しています。
Q2:高月今日子はなぜ百合子を犯人にしたのですか?
A2:樹が愛していたのが百合子であり、今日子は光月庵の女将という立場や椿を後継者にする計画を守ろうとしていました。自分の立場を脅かす百合子を排除するため、事件の罪を着せました。
Q3:七桜と椿は最終的に結婚しますか?
A3:はい。原作漫画では二人は結ばれ、子どもにも恵まれます。最終19巻では出産間近の七桜と椿が描かれ、子どもの名前は千代です。ドラマ版でも最終回でお互いの愛情を確かめ合います。
まとめ:私たちはどうかしているの結末と真相を振り返る
『私たちはどうかしている』は、15年前の光月庵当主殺害事件を発端に、七桜と椿の恋愛、複雑な血縁関係、家族の秘密を描いた作品です。
最後に要点を整理します。
- 原作漫画の実行犯は多喜川美由紀。
- 原作漫画の黒幕は高月今日子。
- 2020年ドラマ版では多喜川薫が樹を刺した。
- 椿の実父は多喜川秀幸。
- 七桜の母・百合子は冤罪を着せられた。
- 原作漫画は全19巻で2023年2月に完結。
- 七桜と椿は結ばれ、子どもにも恵まれる。
特に覚えておきたいのは、原作漫画とドラマ版では犯人も今日子の最期も異なるという点です。
ドラマだけを見た人は、原作を読むことで事件の別の側面や、二人が築いていく家族の未来まで楽しめます。
反対に、原作を読んだ人がドラマを見ると、同じ登場人物と設定から異なる結末を生み出した脚本の工夫を発見できます。
復讐から始まった七桜と椿の物語が、最後には新しい家族の幸せへとつながる。その変化こそが、『私たちはどうかしている』という作品の大きな魅力です。