最初に押さえておきたいのは、The Final SeasonはPart1、Part2、完結編(前編)、完結編(後編)の4段階で構成されていることです。
初めて見る場合は、以下の順番で視聴すれば、ストーリーを途切れさせずに楽しめます。
1. The Final Season Part1
2020年12月〜2021年3月・全16話
マーレ編が本格化し、壁の外の世界と新たな登場人物が描かれる。
2. The Final Season Part2
2022年1月〜4月・全12話
エレンの計画が明らかになり、パラディ島と世界の対立が激化する。
3. The Final Season 完結編(前編)
2023年3月4日・約1時間スペシャル
地鳴らしが始まり、物語が最終決戦へ向かう。
4. The Final Season 完結編(後編)
2023年11月5日・約85分スペシャル
エレンと仲間たちの戦いに決着がつく。
この4段階が基本の放送順です。劇場版を先に見る必要はありません。
なお、Season 1から初めて視聴する場合は、Season 1、Season 2、Season 3を見終えてからThe Final Seasonに進んでください。OVAやOADは本編を理解するうえで必須ではありません。
放送順と物語の時系列はどう違う?
The Final Seasonでは、Season 3までのパラディ島を中心とした物語から一転し、マーレ側の視点で物語が始まります。
そのため、序盤ではエレンたちの状況がすぐに理解できず、別の作品が始まったように感じる可能性があります。しかし、これは物語の視点を意図的に切り替えた構成です。
壁の外に広がる世界を描くことで、それまで敵として見ていた存在にも、それぞれの歴史や事情があることが明らかになっていきます。
時系列を理解するためにPart1を飛ばしたり、Part2から見始めたりする必要はありません。公開順に視聴するのが最も自然です。
【放送日・全話数一覧】Part1・Part2・完結編は何話ある?

「進撃の巨人ファイナルシーズンは全何話なのか」という疑問には、少し注意が必要です。
テレビ放送では通常のエピソードと長時間スペシャルが混在しているため、配信サービスで表示される話数とテレビ放送時の数え方が異なります。
The Final Seasonの放送期間と話数
| 区分 | 放送時期 | 話数・形式 |
|---|---|---|
| Part1 | 2020年12月〜2021年3月 | 全16話・第60〜75話 |
| Part2 | 2022年1月〜4月 | 全12話・第76〜87話 |
| 完結編(前編) | 2023年3月4日 | 約60分の特別番組 |
| 完結編(後編) | 2023年11月5日 | 約85分の特別番組 |
| 完結編(各話版) | 2023年11月以降 | 第88〜94話 |
| THE LAST ATTACK | 2024年11月8日 | 完結編の劇場版 |
※深夜放送は放送局の番組表記と暦日の違いがあるため、完結編は実際の放送日で整理しています。公式作品情報・放送情報をもとに構成。
Part1は全16話、Part2は全12話
Part1は2020年12月6日深夜にNHK総合で放送が始まりました。全16話で、第60話から第75話までが該当します。
このパートでは、マーレの戦士たちやガビ、ファルコといった新世代の人物が重要な役割を担います。エレンたちの視点だけでは見えてこなかった世界の事情が、徐々に明らかになっていきます。
続くPart2は2022年1月9日深夜に放送開始。第76話から第87話までの全12話です。
Part2では、エレンとジークの関係、始祖の巨人の力、そして世界を揺るがす計画が物語の中心になります。
完結編は前編・後編の2回に分けて放送
完結編は当初、2023年の放送予定として発表されましたが、最終的には前後編の2部構成となりました。
前編は2023年3月3日24時25分から、NHK総合で約1時間のスペシャルとして放送。暦日では3月4日の放送です。
後編は同年11月4日24時から、約85分のスペシャルとして放送されました。こちらも暦日では11月5日となります。
公式サイトでは、前編・後編をそれぞれ長時間のテレビスペシャルとして案内しています。
「全94話」と「全28話+完結編」はどちらが正しい?
ここが最も間違えやすいポイントです。
The Final Seasonの公式ポータルでは、通常のエピソードが全28話、さらに完結編があるという形式で紹介されています。
一方、配信向けの各話版では、完結編の前編が第88〜90話、後編が第91〜94話に分割されています。
つまり、次のように整理できます。
- 通常のテレビシリーズ:第1話〜第87話。
- 完結編を各話版で視聴:第88話〜第94話を追加。
- テレビ放送の完結編:前編・後編の2本の長時間スペシャル。
したがって、テレビシリーズ全体を各話版の番号で数えると第94話が最終話です。
「全28話」という数字はPart1とPart2の通常エピソードの合計であり、完結編を含めた配信上の話数とは異なります。
【完結までの経緯】エレンの地鳴らしで何が起きたのか
The Final Seasonを理解するうえで欠かせないのが、エレン・イェーガーの変化です。
物語序盤のエレンは、壁の中の人類を脅かす巨人を駆逐することを目標としていました。しかし、壁の外の世界の実態を知ったことで、戦うべき相手の認識そのものが変わっていきます。
1. マーレ編で明らかになる壁の外の真実
Part1で大きな転換点となるのが、マーレという国家の存在です。
それまで読者や視聴者が見ていた世界は、壁の中の人類を中心としたものでした。しかし、実際には壁の外にも文明があり、エルディア人をめぐる長い歴史と国家間の対立が存在していました。
マーレではエルディア人が差別や迫害を受けており、巨人の力は軍事的な支配構造にも組み込まれています。
ガビやファルコの視点が加わることで、敵と味方という単純な区分では理解できない世界の複雑さが浮かび上がります。
2. エレンが仲間と距離を置き、独自の計画を進める
Part2では、エレンの行動が大きく変化します。
かつての仲間たちと行動を共にしなくなり、自らの目的のために動き始めます。
特に重要なのが、ジークとの関係です。
始祖の巨人と王家の血に関わる能力、そして過去から受け継がれてきた巨人の力の秘密が明らかになることで、物語は単なる国家間の戦争から、人類全体の存亡をかけた局面へと発展します。
3. 地鳴らしの発動で世界が危機に陥る
完結編の中心となるのが、エレンによる「地鳴らし」です。
地鳴らしとは、壁の中に封じられていた無数の超大型巨人を動かし、世界を踏み潰していく圧倒的な破壊行為です。
エレンはこの力を発動させ、世界全体を巻き込む計画を実行します。
この展開が衝撃的なのは、かつて仲間を守るために戦っていた少年が、今度は世界中の人々にとって脅威となる存在へ変わったことです。
ただし、エレンの行動を単純な善悪だけで判断することはできません。
自由への執着、仲間への思い、歴史的な憎悪の連鎖、そして未来に対する認識が複雑に絡み合っています。
公式の劇場版作品紹介でも、地鳴らしを世界を滅ぼそうとするエレンの計画として説明し、ミカサやアルミンたちがそれを止める最後の戦いに挑む構図が示されています。
4. 調査兵団と戦士たちが共闘する最終決戦
エレンを止めるために立ち上がるのは、かつて敵同士だった人物たちです。
ミカサ、アルミン、リヴァイ、ハンジ、ジャンたちに加え、ライナーやアニ、ピーク、ファルコ、ガビらも関わっていきます。
過去に敵として戦った者同士が、共通の危機を前に協力する構図は、作品全体のテーマを象徴しています。
この戦いでは、単に強い巨人を倒せば解決するわけではありません。
それぞれが背負ってきた罪や喪失、信念と向き合いながら、何を守るために戦うのかという選択を迫られます。
5. 完結編後編でエレンの物語に決着
後編では、エレンと仲間たちの最終的な対立が描かれます。
物語の焦点は、地鳴らしを止められるかどうかだけではありません。
エレンとミカサの関係、アルミンが選ぶ未来、そして巨人の力が世界にもたらしてきた長い歴史に、どのような結末が訪れるのかが重要になります。
約10年間にわたってアニメで描かれてきた物語は、この完結編によって大きな区切りを迎えました。
【主要キャスト・MAPPA制作陣】声優とスタッフの関係を整理
The Final Seasonの主要キャストには、シリーズ初期から出演してきた声優陣が引き続き参加しています。
中心となるのは、エレン役の梶裕貴、ミカサ役の石川由依、アルミン役の井上麻里奈です。
この3人は、物語の始まりから最終局面までを支える中心的なキャストです。
主要キャラクターと声優一覧
- エレン・イェーガー:梶裕貴
物語の主人公。自由を求めて進み続ける一方、最終局面では世界全体を揺るがす存在になる。
- ミカサ・アッカーマン:石川由依
エレンを長年支えてきた戦士。最終決戦では重要な選択を迫られる。
- アルミン・アルレルト:井上麻里奈
冷静な判断力と戦略的な思考を持つ人物。最終局面でも大きな役割を果たす。
- リヴァイ:神谷浩史
調査兵団を代表する兵士。ジークとの因縁にも決着をつけるべく戦う。
- ハンジ・ゾエ:朴璐美
調査兵団の団長。仲間と人類の未来を背負う立場になる。
- ライナー・ブラウン:細谷佳正
マーレの戦士。エレンと複雑な因縁を持つ。
- ジーク・イェーガー:子安武人
エレンの異母兄。始祖の巨人をめぐる計画の重要人物。
- ガビ・ブラウン:佐倉綾音
マーレの戦士候補生。物語を通して大きく変化する人物。
- ファルコ・グライス:花江夏樹
ガビと行動を共にする少年。戦争の中で自分の意思を育てていく。
MAPPAの制作スタッフにも注目
The Final Seasonのアニメーション制作を担当したのは、アニメーションスタジオのMAPPAです。
主要スタッフは次のとおりです。
- 原作:諫山創
- 監督:林祐一郎
- シリーズ構成:瀬古浩司
- キャラクターデザイン:岸友洋
- 総作画監督:新沼大祐、秋田学
- 演出チーフ:宍戸淳
- 音響監督:三間雅文
- 音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
- アニメーション制作:MAPPA
特に注目したいのは、音楽を担当する澤野弘之とKOHTA YAMAMOTOの組み合わせです。
『進撃の巨人』では、戦闘シーンの迫力だけでなく、人物の葛藤や絶望感を表現する音楽も作品の印象を大きく左右してきました。
The Final Seasonでも、映像と音楽が一体となった演出が最終決戦の緊張感を支えています。
また、監督の林祐一郎は後述する劇場版の再構築にも関わっています。テレビ版で描いた完結編を、映画館で体験できる作品へと発展させた点も重要です。
【劇場版THE LAST ATTACKとの違い】テレビ版を見た人も楽しめる?
2024年11月8日に公開された『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』は、The Final Season完結編の前編・後編を再構築した劇場作品です。
ここで間違えやすいのが、映画がテレビ版の続編だと思われることです。
実際には、新しい物語を描いた続編ではありません。
テレビ放送で分割されていた最終章を、一本の映画として鑑賞できるように再構成した作品です。
テレビ版と映画版の比較
テレビアニメ版
2023年放送
- 前編・後編の2部構成
- 長時間スペシャル
- 配信では各話版も存在
劇場版
2024年公開
- 前編・後編を再構築
- 本編カットをブラッシュアップ
- 5.1chサラウンド音響
公式作品紹介によると、映画版は林祐一郎監督の指揮のもと、本編カットをブラッシュアップし、5.1chサラウンド音響による劇場作品として制作されました。
映画版ならではの魅力は地鳴らしの臨場感
THE LAST ATTACKの大きな見どころは、地鳴らしを劇場の大画面と音響で体験できることです。
地鳴らしは、物語の中でも特に大きなスケールで描かれる出来事です。
大量の巨人が進軍する映像、崩壊する街並み、登場人物たちの戦闘を大画面で見ることで、テレビ画面とは異なる迫力が生まれます。
映画館での鑑賞を想定した音響設計も、作品の緊張感を高める要素です。
2026年には4K・Dolby Cinema版で復活上映
2026年には、THE LAST ATTACKの復活上映も実施されました。
公式発表によると、1月9日から全国10館でシリーズ初のDolby Cinema版が先行公開され、1月16日からは通常上映版も順次上映されました。
今回の復活上映では、新規4K上映マスターを制作。4K HDRリマスタリングとDolby Atmosオーディオ化によって、映像と音響がさらに強化されています。
さらに1月16日からは4DX、MX4D、Dolby Atmos版の上映も決定しました。
これは物語の新作エピソードが追加されたという意味ではありません。完結編をより高い映像・音響環境で再体験するための展開です。
【プロの結論】進撃の巨人ファイナルシーズンを理解する3つのポイント
The Final Seasonを視聴する際には、単純にエピソードを消化するだけでなく、作品全体の構造を意識すると理解が深まります。
1. 敵と味方の境界が変わることが作品の核心
Season 1からSeason 3では、巨人と人類の戦いが物語の中心にありました。
しかしThe Final Seasonでは、その構図が大きく変わります。
マーレ側の人々にも守りたいものがあり、パラディ島側にも歴史的な事情があります。
視聴者が最初に抱いた敵味方のイメージが、物語の進行とともに揺さぶられる点が、本作の大きな特徴です。
2. 地鳴らしは単なる最終ボス戦ではない
地鳴らしは、巨大な敵を倒すという単純な構図ではありません。
自由を求めてきたエレンが、他者の自由を奪う側に回るという矛盾を抱えています。
この対立を通して、自由とは何か、誰かを守るためにどこまでの犠牲が許されるのかという問いが浮かび上がります。
そのため、最終決戦のアクションだけでなく、エレン、ミカサ、アルミンそれぞれの考え方にも注目すると、完結編の意味がより明確になります。
3. 視聴目的によってテレビ版と劇場版を選ぶ
おすすめの視聴方法は、目的によって異なります。
- 初めて視聴する人: Season 1からテレビシリーズを順番に見る。
- The Final Seasonだけを見返したい人: Part1、Part2、完結編の各話版を続けて見る。
- 最終決戦の映像を楽しみたい人: THE LAST ATTACKを選ぶ。
- すでにテレビ版を見終えた人: 劇場版で映像と音響の違いを楽しむ。
映画版だけを見ても最終章の内容は理解できますが、人物の関係や地鳴らしに至る経緯を十分に把握するには、テレビシリーズ全体の視聴がおすすめです。
【進撃の巨人ファイナルシーズン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:進撃の巨人ファイナルシーズンは全何話ですか?
A1:Part1が16話、Part2が12話で、通常エピソードは合計28話です。さらに完結編の前編・後編があります。各話版では完結編が第88話〜第94話に分割され、シリーズ全体では第94話が最終話となります。
Q2:ファイナルシーズンの最終回はいつ放送されましたか?
A2:2023年11月4日24時からNHK総合で放送されました。暦日では2023年11月5日です。約85分の完結編(後編)がテレビシリーズの最終回にあたります。
Q3:完結編の前編と後編はどちらから見ればよいですか?
A3:前編から後編の順番です。前編は2023年3月4日、後編は2023年11月5日に放送されました。後編だけを先に見ると、物語の重要な経緯が分かりにくくなります。
Q4:劇場版THE LAST ATTACKはテレビ版の続編ですか?
A4:続編ではありません。2023年に放送された完結編の前編・後編を再構築した映画です。映像のブラッシュアップや5.1chサラウンド音響など、劇場向けの演出が特徴です。
Q5:2026年現在、進撃の巨人のアニメは完結していますか?
A5:はい。テレビアニメは2023年11月に完結しています。2024年には完結編の劇場版が公開され、2026年1月には4K HDRやDolby Atmosに対応した復活上映も実施されました。
Q6:ファイナルシーズンの制作会社はどこですか?
A6:MAPPAです。監督は林祐一郎、シリーズ構成は瀬古浩司、キャラクターデザインは岸友洋が担当しています。
Q7:エレン役とミカサ役、アルミン役の声優は誰ですか?
A7:エレン役は梶裕貴、ミカサ役は石川由依、アルミン役は井上麻里奈です。いずれもThe Final Seasonの主要キャストとして出演しています。
まとめ:進撃の巨人ファイナルシーズンは2023年に完結、2026年も劇場展開
『進撃の巨人 The Final Season』は、Part1、Part2、完結編(前編)、完結編(後編)の順番で見ることで、エレンたちの物語を最後まで追うことができます。
要点を改めて整理します。
- Part1は2020年12月開始、全16話。
- Part2は2022年1月開始、全12話。
- 完結編前編は2023年3月、後編は同年11月に放送。
- テレビシリーズの最終回は2023年11月5日。
- 2024年11月8日に劇場版THE LAST ATTACKが公開。
- 2026年1月には4K・Dolby Cinemaなどの復活上映を実施。
2026年現在、エレン・イェーガーを中心とするテレビアニメの物語は完結しています。
ただし、作品の魅力は結末だけにあるわけではありません。壁の中の人類と外の世界、自由と犠牲、憎しみの連鎖といったテーマが、10年にわたるアニメシリーズを通じて描かれてきました。
初めて視聴する人はテレビシリーズを放送順に追い、すでに完結編を見た人はTHE LAST ATTACKで最終決戦を再体験する。それぞれの楽しみ方で、長く続いた『進撃の巨人』の物語を味わってほしいところです。