朝ドラ『風、薫る』視聴率最新|全130話の推移・最高16.9%と『ばけばけ』比較を解説
2026年11月現在、NHK連続テレビ小説『風、薫る』の視聴率は、全130話の放送終了とともに最終結果が確定している。ビデオリサーチの関東地区のデータによると、期間平均視聴率は世帯13.8%、個人7.6%。初回は世帯14.9%、個人8.3%でスタートし、6月3日放送の第48回では番組最高となる世帯16.9%、個人9.4%を記録した。最終回は世帯14.5%、個人8.0%だった。
見上愛と上坂樹里のダブル主演で、明治時代に看護の道を切り開いた女性たちを描いた本作。前作『ばけばけ』の期間平均世帯15.2%には届かなかった一方、リアルタイム視聴だけでは見えないタイムシフト視聴やNHK ONEでの再生実績も明らかになっている。数字を時系列で追い、作品の評価と視聴者への届き方を検証する。
【最新結果】『風、薫る』全130話の平均視聴率は世帯13.8%

2026年9月25日に本編最終回を迎えた『風、薫る』。ビデオリサーチが公表した関東地区の歴代朝ドラ視聴率一覧では、期間平均は世帯13.8%、個人7.6%となっている。
最初に、最も重要な確定数値を整理する。
- 放送開始:2026年3月30日
- 本編最終回:2026年9月25日
- 放送回数:全130回
- 期間平均世帯視聴率:13.8%
- 期間平均個人視聴率:7.6%
- 初回世帯視聴率:14.9%
- 初回個人視聴率:8.3%
- 最終回世帯視聴率:14.5%
- 最終回個人視聴率:8.0%
- 最高世帯視聴率:16.9%
- 最高個人視聴率:9.4%
いずれも関東地区のリアルタイム視聴率である。
特に注目したいのは、初回14.9%から最終回14.5%という数字だ。半年間の期間平均は13.8%だったものの、最終回は期間平均を0.7ポイント上回っている。
初回を大幅に下回った状態で終わったわけではなく、最終回まで一定の視聴規模を維持したことが読み取れる。
なお、放送終了直後の一部報道では期間平均が世帯13.9%、個人7.7%とされた例もある。現在のビデオリサーチの歴代朝ドラ視聴率一覧には13.8%、7.6%が掲載されており、この記事では最新の掲載値を採用している。
【視聴率推移】初回から最高16.9%、最終回まで何が起きた?
『風、薫る』の視聴率を考えるうえで重要なのは、初回から最終回まで数字が一方向に下がり続けたわけではない点だ。
初回は世帯14.9%、個人8.3%。その後、5月21日放送の第39回では世帯15.0%、個人8.4%まで上昇した。
さらに6月3日放送の第48回では世帯16.9%、個人9.4%を記録。これが全130回を通じた最高値となった。
初回視聴率は世帯14.9%
3月30日の初回は、関東地区で世帯14.9%、個人8.3%だった。
前作『ばけばけ』の初回世帯16.0%と比べると1.1ポイント低いスタートだった。
新しいヒロイン2人による朝ドラという話題性はあったものの、数字の面では前作の初回実績を引き継ぐことはできなかった。
6月3日の第48回で最高16.9%
本作の視聴率が最も高くなったのは、6月3日放送の第48回だ。
世帯16.9%、個人9.4%という数字は、初回と比べて世帯で2.0ポイント、個人で1.1ポイント高い。
この日の放送について、MANTANWEBは台風6号が関東地方に接近し、ニュースへの関心が高まっていたことにも触れている。
ただし、視聴率上昇を天候やニュースだけで説明することはできない。物語の展開、放送日の環境、視聴者の生活習慣など複数の要因が関係するためだ。
最終回は世帯14.5%で終了
9月25日放送の第130回は、世帯14.5%、個人8.0%。
最高記録の16.9%からは2.4ポイント下がったものの、初回の14.9%との差は0.4ポイントにとどまった。
最終回では、りんが執筆した看護の実用書の発売が描かれ、物語は締めくくられた。
半年間の推移を評価する際は、最高値だけでなく、初回・期間平均・最終回をセットで見ることが大切だ。
【比較表】『風、薫る』と『ばけばけ』、歴代朝ドラの視聴率
今回の数字を評価するには、前作との比較だけでなく、近年の朝ドラ全体の水準を確認する必要がある。
ビデオリサーチの関東地区の公表値を基に、主要作品を整理した。
| 対象・関係 | 世帯視聴率 | 個人視聴率 |
|---|---|---|
| 『風、薫る』期間平均 | 13.8% | 7.6% |
| 『風、薫る』初回 | 14.9% | 8.3% |
| 『風、薫る』最高・6月3日 | 16.9% | 9.4% |
| 『風、薫る』最終回 | 14.5% | 8.0% |
| 前作『ばけばけ』 | 15.2% | 8.4% |
| 『あんぱん』 | 16.1% | 9.0% |
| 『おむすび』 | 13.1% | 7.4% |
| 『虎に翼』 | 16.8% | 9.4% |
| 『ブギウギ』 | 15.9% | 9.0% |
| 『らんまん』 | 16.6% | 9.4% |
※期間平均は各作品の初回から最終回までの数値。『風、薫る』の初回・最高・最終回は単回の番組平均視聴率。
前作『ばけばけ』との比較
『ばけばけ』は世帯15.2%、個人8.4%。対する『風、薫る』は世帯13.8%、個人7.6%だった。
差は世帯で1.4ポイント、個人で0.8ポイント。
前作と比較すると視聴規模が縮小したことは明らかだ。
ただし、前作の数字をそのまま次作の目標値として扱うのは適切ではない。作品の題材、出演者、物語の展開、視聴者の生活環境などが異なるからだ。
『おむすび』以来の13%台
『風、薫る』の期間平均13.8%は、2024年度後期の『おむすび』の13.1%以来となる13%台だった。
また、ビデオリサーチの歴代データでは、2009年前期の『つばさ』も13.8%、同年後期の『ウェルかめ』は13.5%を記録している。
このため、歴代の朝ドラの中でも低い水準に位置する。
一方、近年の作品では『おむすび』が13.1%だったことも忘れてはならない。13%台という数字だけで、作品の出来や視聴者の満足度まで決めつけることはできない。
【総合視聴率】世帯17.8%・個人10.1%、リアルタイムだけでは見えない実績
『風、薫る』の評価で見落とされがちなのが、総合視聴率だ。
NHKが発表した放送終了後の視聴データによると、リアルタイム視聴とタイムシフト視聴を合わせた期間平均の総合視聴率は、次の結果となった。
関東地区
- 世帯リアルタイム:13.8%
- 世帯タイムシフト:4.9%
- 世帯総合:17.8%
- 個人リアルタイム:7.6%
- 個人タイムシフト:2.7%
- 個人総合:10.1%
関西地区
- 世帯リアルタイム:12.7%
- 世帯タイムシフト:6.1%
- 世帯総合:18.1%
- 個人リアルタイム:7.0%
- 個人タイムシフト:3.5%
- 個人総合:10.2%
総合視聴率は、リアルタイム視聴と録画などによるタイムシフト視聴のいずれかで番組を見た割合を示す。両方で見た人は重複して数えない。
このため、リアルタイムの13.8%と総合の17.8%は、異なる視聴行動を含んだ指標だ。
関西では総合視聴率が関東を上回った
興味深いのは、関西地区のリアルタイム世帯視聴率が12.7%で関東の13.8%を下回った一方、総合視聴率は関西18.1%、関東17.8%だった点だ。
関西ではタイムシフト世帯視聴率が6.1%と、関東の4.9%より高かった。
つまり、放送時間に合わせてテレビを見る人だけを対象にすると関東が上回るが、録画視聴まで含めると関西が上回る。
地域によって視聴スタイルに違いがあることを示すデータだ。
NHK ONEの平均再生回数は57万6000回
NHK ONEでの全130回の平均再生回数は57万6000回だった。
最も再生されたのは6月25日放送の第64回で、116万9000回を記録した。
これはリアルタイム視聴率の最高日とは異なる。
第48回の6月3日はリアルタイム視聴率の最高記録日、第64回の6月25日はNHK ONEの再生回数の最高記録日という違いがある。
テレビの前に座って決まった時間に見る視聴者と、都合のよい時間に配信で見る視聴者では、作品との接点が異なる。
視聴率だけを見て作品の視聴規模を判断することには限界がある。
【低迷理由と評判】なぜ『風、薫る』は平均13.8%にとどまったのか
『風、薫る』の期間平均が前作『ばけばけ』を下回ったことから、視聴率低迷の理由に関心が集まっている。
ただし、ビデオリサーチの視聴率データだけでは、視聴者が離れた具体的な理由までは特定できない。
作品への不満、脚本への評価、出演者への支持などを数字だけで断定するのは早計だ。
ここでは、公開された実績から読み取れるポイントを整理する。
1.初回の時点で前作を下回っていた
『風、薫る』の初回は14.9%。『ばけばけ』の16.0%より1.1ポイント低かった。
つまり、期間平均の差は最終回直前に突然生じたものではない。
スタート時点から前作とは異なる視聴規模だったことが分かる。
2.明治時代の看護という題材
本作の題材は、明治期に西洋式の看護を学んだ女性たちの歩みだ。
大関和と鈴木雅をモチーフに、看護という職業が確立されていなかった時代に新しい道を切り開く2人の姿を描いた。
歴史上の人物や看護の発展を扱う物語は、社会的な意義を持つ一方、現代の家庭生活や恋愛、家族の物語を中心とする朝ドラとは視聴者の関心の入り口が異なる可能性がある。
ただし、これを視聴率低下の直接原因とする調査結果は公表されていない。
3.リアルタイム視聴から配信視聴への変化
午前8時という放送時間に合わせて視聴できない人は、録画や配信を利用する。
『風、薫る』では関東の世帯総合視聴率が17.8%となり、リアルタイムの13.8%から4.0ポイント上昇した。
さらにNHK ONEの平均再生回数は57万6000回。
この結果から、リアルタイム視聴率だけでは捉えられない視聴行動が存在することが分かる。
4.評判と視聴率は同じものではない
視聴率は番組を見た世帯や個人の割合を示すものであり、作品への満足度や好意を直接測定するものではない。
視聴率が低いからといって、作品を支持する視聴者がいなかったという意味にはならない。
逆に、SNSで話題になった場面があったとしても、それだけで全国的な視聴率の高さを証明できるわけではない。
作品の評判を評価するなら、視聴率、配信再生、視聴者調査、批評などを区別して考える必要がある。
【プロの結論】『風、薫る』の視聴率を正しく評価する3つの視点
『風、薫る』の視聴率から読み取れる要点は3つある。
第一に、リアルタイム視聴率は前作を下回った。
世帯13.8%、個人7.6%という期間平均は、『ばけばけ』の15.2%、8.4%に及ばない。朝ドラの視聴規模という観点では、課題が残る結果だった。
第二に、最高視聴率と最終回の数字は一定の視聴者を維持したことを示している。
6月3日の16.9%という最高値に加え、最終回も14.5%を記録した。初回14.9%と比較しても、最終回まで大きく崩れたわけではない。
第三に、配信と総合視聴率を含めると作品の届き方は変わる。
関東の総合世帯視聴率17.8%、個人10.1%、NHK ONEの平均再生回数57万6000回という数字は、テレビのリアルタイム視聴だけでは捉えられない接触の広がりを示している。
視聴率の高低を判断材料にする場合は、次の基準を意識したい。
- 作品の放送規模を比較したい人:期間平均の世帯・個人視聴率を見る。
- 特定回の反響を知りたい人:単回の最高視聴率と放送日の状況を確認する。
- 実際にどれだけ見られたかを知りたい人:総合視聴率と視聴人数を見る。
- 配信での人気を知りたい人:再生回数や見逃し視聴のデータを見る。
一つの数字だけで作品の成否を判断しないことが、朝ドラの視聴データを正しく読むための基本となる。
『風、薫る』の視聴率に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『風、薫る』の最新の平均視聴率は何%?
A1:2026年11月現在、ビデオリサーチの関東地区の歴代朝ドラ視聴率一覧に掲載されている期間平均は、世帯13.8%、個人7.6%。全130回の初回から最終回までの数字だ。
Q2:『風、薫る』の初回と最終回の視聴率は?
A2:初回の3月30日は世帯14.9%、個人8.3%。最終回の9月25日は世帯14.5%、個人8.0%だった。
Q3:最高視聴率を記録したのはいつ?
A3:2026年6月3日放送の第48回。関東地区で世帯16.9%、個人9.4%を記録した。
Q4:『ばけばけ』より視聴率は低かった?
A4:はい。『ばけばけ』の期間平均は世帯15.2%、個人8.4%。『風、薫る』はそれぞれ13.8%、7.6%で、世帯1.4ポイント、個人0.8ポイント下回った。
Q5:『風、薫る』の総合視聴率は何%?
A5:関東地区は世帯17.8%、個人10.1%。関西地区は世帯18.1%、個人10.2%だった。リアルタイム視聴とタイムシフト視聴を合わせた期間平均である。
Q6:『風、薫る』は朝ドラ歴代でも低い視聴率だった?
A6:期間平均13.8%は低い水準に位置する。2024年度後期『おむすび』の13.1%、2009年度後期『ウェルかめ』の13.5%を上回る一方、2009年度前期『つばさ』の13.8%とは同水準だった。
まとめ:『風、薫る』の視聴率は13.8%、配信を含めた評価も重要
2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』は、全130回を終え、関東地区の期間平均世帯視聴率13.8%、個人視聴率7.6%で幕を閉じた。
最高視聴率は6月3日の第48回で世帯16.9%、個人9.4%。初回は14.9%、最終回は14.5%だった。
前作『ばけばけ』の期間平均を下回り、近年の朝ドラの中では厳しい数字となったことは事実だ。一方で、関東の総合視聴率は世帯17.8%、個人10.1%を記録し、NHK ONEでも平均57万6000回の再生があった。
見上愛と上坂樹里が演じた2人の女性の物語は、看護という職業の歴史を朝ドラの題材として描いた作品でもある。
視聴率だけでは作品の価値や視聴者の満足度をすべて測ることはできない。リアルタイム、録画、配信という複数の視聴経路を合わせて見ることで、『風、薫る』がどのように視聴者に届いたのか、その全体像が見えてくる。
2026年の朝ドラを振り返るうえで、同作の13.8%という数字は、テレビ視聴の変化と作品評価のあり方を考える一つの指標になりそうだ。
主な事実確認資料
- ビデオリサーチ「NHK朝の連続テレビ小説」歴代視聴率一覧:期間平均・初回・最高の数値。
- NHK発表の視聴状況:関東・関西の総合視聴率、タイムシフト、NHK ONE再生回数。
- 日刊スポーツ:最終回の視聴率、作品のモデル、前作との比較。
- ビデオリサーチ用語集:世帯視聴率と総合視聴率の定義。