『聖闘士星矢』の映画は全部で何作あるのか。昔のアニメ劇場版から新田真剣佑主演の実写映画まで、どの順番で観ればよいのか迷っている人も多いのと考えられます。
2026年11月現在、東映アニメーションの公式作品情報で確認できるアニメ劇場版は全6作品です。内訳は1987年から1989年に公開された初期4作品、2004年の『天界編 序奏〜overture〜』、2014年のフルCG映画『Legend of Sanctuary』。加えて、2023年には新田真剣佑主演の実写映画『聖闘士星矢 The Beginning』が公開されました。実写版まで含めると、映画作品は計7作品として整理できます。
ただし、7作品がすべて一本の連続した物語というわけではありません。劇場オリジナルのエピソード、テレビシリーズの人気エピソードを再構成した作品、実写による新解釈では、ストーリーの位置づけも大きく異なります。公開順とおすすめの鑑賞順、作品ごとのあらすじ、キャスト、評価、配信シリーズとの違いまで整理します。
【結論】聖闘士星矢の映画は何作?アニメ6作品と実写1作品を整理

まず押さえておきたいのは、聖闘士星矢の映画にはアニメーション作品と実写作品が存在するという点です。
東映アニメーションの公式作品年表には、1987年から2014年までのアニメ劇場版6作品が掲載されています。そこに2023年4月28日公開の実写映画『聖闘士星矢 The Beginning』を加えると、映画作品は合計7作品です。
検索結果によって作品数が5作、6作、7作と異なるのは、どの作品を集計対象にするかが違うためです。
作品数の違いは集計対象で決まる
- アニメ劇場版のみ:6作品
- 1987~1989年の初期劇場版のみ:4作品
- アニメ映画と実写映画の合計:7作品
特に注意したいのが、2004年公開の『天界編 序奏』です。これは1980年代の初期4作品とは異なり、冥王ハーデスとの戦いの後を描く劇場作品です。
また、2014年の『Legend of Sanctuary』は、原作でも人気の高い聖域十二宮編を新たな映像表現で再構成した映画です。旧作の続編ではありません。
このように、同じ聖闘士星矢の映画でも、作品ごとに物語の位置づけが違います。映画の本数を調べる際には、アニメ版だけなのか、実写版まで含めるのかを区別する必要があります。
(出典:東映アニメーション公式「SAINT SEIYA ANIMATION HISTORY」、映画公式作品情報)
【歴代映画一覧】聖闘士星矢の劇場版6作品を公開順・あらすじで紹介
ここからは、アニメ劇場版6作品を公開順に紹介します。公開年だけでなく、敵となる神や登場人物、ストーリーの特徴を把握すると、それぞれの映画が持つ魅力が見えてきます。
1. 聖闘士星矢(1987年)|劇場版第1作・邪神エリス
公開日:1987年7月18日
シリーズ初の劇場版です。DVDなどでは『聖闘士星矢 邪神エリス』というタイトルでも知られています。
物語の中心となるのは、争いの女神エリス。エリスは女神アテナの化身である城戸沙織をさらい、復活したゴースト聖闘士たちを使って星矢たちに戦いを挑みます。
星矢、氷河、紫龍、瞬の4人は、エリスの神殿へ向かい、ゴースト聖闘士との激闘を繰り広げます。沙織の命が危機にさらされるなか、星矢は仲間たちの小宇宙を感じ取り、最後の力を振り絞ります。
本作の見どころは、テレビシリーズの基本構成を生かしながら、映画独自の敵と戦いを約45分の物語にまとめている点です。聖闘士星矢の世界観を短時間で楽しめるため、初期劇場版の入門作品としても適しています。
東映アニメーションの公式年表では1987年7月公開とされ、公開日の詳細とあらすじは映画作品データにも記録されています。
2. 聖闘士星矢 神々の熱き戦い(1988年)|北欧アスガルドの神との戦い
公開日:1988年3月12日
第2作の舞台は、北欧神話をモチーフにした神々の国アスガルドです。
星矢たちとともに北欧のワルハラ宮殿を訪れた沙織。しかし、そこで氷河が行方不明になっていることが判明します。
アスガルドでは、オーディーンの地上代行者であるドルバルが権力を握っていました。彼は沙織を倒し、すべてを手に入れようと画策します。
星矢たちは氷河を捜しながら、ドルバルの陰謀に巻き込まれていきます。洗脳された氷河と仲間たちの関係も、物語を盛り上げる重要な要素です。
本作の特徴は、ギリシャ神話を中心としていた従来の世界観に北欧神話を取り入れたこと。オーディーンやアスガルドという新しい神話的要素が、作品に異なる雰囲気を与えています。
監督は山内重保、脚本は小山高生。後のテレビシリーズでも描かれる北欧神話をモチーフにした物語を、劇場版ならではのスケールで楽しめます。
3. 聖闘士星矢 真紅の少年伝説(1988年)|太陽神アベルとの壮絶な対決
公開日:1988年7月23日
初期劇場版のなかでも、特に印象的な神話的設定とドラマ性を持つ作品です。
物語は、沙織の前に兄を名乗るアベルが現れるところから始まります。アベルは父ゼウスによる天罰として語られるデュカリオンの洪水を再び起こし、地上を浄化しようと計画していました。
アベルは沙織を連れ去り、やがてアテナの命を奪います。星矢たち青銅聖闘士は、復活した黄金聖闘士たちや新たな強敵と対峙することになります。
この映画の魅力は、単なる敵との戦闘だけでなく、アテナと神々の関係、神の意思と人間の存在というテーマを描いていることです。
また、星矢たち5人の青銅聖闘士と黄金聖闘士が共闘する展開も見逃せません。劇場版のなかでも神話的なスケールと感情的な盛り上がりが強い作品です。
監督は山内重保、脚本は菅良幸。東映アニメーションの公式作品紹介でも、アベルを中心とした物語が掲載されています。
4. 聖闘士星矢 最終聖戦の戦士たち(1989年)|堕天使ルシファーとの最終決戦
公開日:1989年3月18日
初期劇場版4作品の最後を飾るのが『最終聖戦の戦士たち』です。
世界各地で異変が発生し、ギリシャの聖域でも黄金聖闘士たちが何者かによって倒されてしまいます。
そこへ現れたのが堕天使ルシファーです。ルシファーは沙織を生贄にすることを要求し、世界を破滅へ導こうとします。
星矢、氷河、瞬たちはルシファーに立ち向かいますが、聖魔天使の四戦神に敗北。沙織を救うため、再び立ち上がります。
物語の見どころは、世界の存亡をかけた戦いと、仲間を救おうとする星矢たちの強い意志です。
監督は明比正行、脚本は菅良幸。1980年代の劇場版らしいスピード感と、神話を大胆にアレンジした敵の設定が特徴です。
5. 聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜(2004年)|冥王ハーデスとの戦いの後を描く
公開日:2004年2月14日
1989年の『最終聖戦の戦士たち』から約15年を経て公開された劇場版です。
本作は、それまでの劇場オリジナル作品とは異なり、冥王ハーデスとの死闘を終えた後の星矢たちを描いています。
ハーデスとの戦いで力を失った星矢。そこへアテナの姉である月の女神アルテミスが現れ、神に逆らった星矢を抹殺するため、天闘士を送り込みます。
沙織は星矢の命を救うため、アテナとしての地位を捨てる決断をします。しかし、地上を支配したアルテミスは人類を滅ぼそうとしていました。
星矢を救い、沙織と人類を守るため、紫龍、氷河、瞬、一輝も立ち上がります。
本作は車田正美の原案による天界編構想の序章として制作されました。監督は山内重保、キャラクターデザイン・総作画監督は荒木伸吾と姫野美智です。
重要なのは、タイトルに「序奏」とあるように、壮大な天界編の導入として企画された作品であること。ハーデス編を知らずに観ると、星矢がなぜ力を失っているのか、沙織がなぜこれほどの決断をするのかが理解しにくくなります。
6. 聖闘士星矢 Legend of Sanctuary(2014年)|黄金十二宮編をフルCGで再構成
公開日:2014年6月21日
アニメ劇場版の第6作にあたる『Legend of Sanctuary』は、従来の手描きアニメーションとは異なるフルCG表現を採用した作品です。
物語の中心は、原作でも人気の高い聖域十二宮編です。
不思議な力に悩む少女・城戸沙織は、刺客に襲われたところを星矢に救われます。自分が女神アテナの化身であることを知った沙織は、星矢たち青銅聖闘士とともに聖域へ向かうことを決意します。
しかし、そこには教皇の陰謀と、黄金聖闘士たちとの壮絶な戦いが待ち受けていました。
監督は『TIGER & BUNNY』などで知られるさとうけいいち。原作者の車田正美も製作総指揮として参加しています。
最大の特徴は、黄金聖闘士が守る十二宮の戦いを、現代的なCG映像と新しいキャラクターデザインで描き直したことです。
旧作テレビアニメの十二宮編をそのまま再現した作品ではありません。限られた上映時間に合わせて物語や人物の描写が再構成されているため、原作やテレビ版との違いを比較する楽しみもあります。
(出典:東映アニメーション公式作品ラインナップ、各作品の公式ストーリー情報)
歴代アニメ劇場版の公開順・登場人物・特徴一覧
| 公開日 | 作品名 | 主な敵・登場人物 | あらすじ・特徴 |
|---|---|---|---|
| 1987年7月18日 | 聖闘士星矢(邪神エリス) | エリス、ジャガー、星矢、沙織 | エリスにさらわれた沙織を救うため、星矢たちがゴースト聖闘士と戦う。 |
| 1988年3月12日 | 神々の熱き戦い | ドルバル、氷河、星矢、沙織 | 北欧アスガルドを舞台に、オーディーンの地上代行者ドルバルの陰謀に立ち向かう。 |
| 1988年7月23日 | 真紅の少年伝説 | アベル、星矢、沙織、黄金聖闘士 | 神の兄アベルが地上を浄化しようとし、青銅聖闘士たちが激突する。 |
| 1989年3月18日 | 最終聖戦の戦士たち | ルシファー、四戦神、星矢、沙織 | 堕天使ルシファーによる世界破滅の計画を阻止する戦い。 |
| 2004年2月14日 | 天界編 序奏〜overture〜 | アルテミス、天闘士、星矢、沙織 | ハーデス編後、神々と人類の運命をかけた新たな戦いが始まる。 |
| 2014年6月21日 | Legend of Sanctuary | 教皇、黄金聖闘士、星矢、沙織 | 聖域十二宮編をフルCGで再構成した劇場版。 |
この一覧から分かるように、1980年代の4作品はそれぞれ異なる神話的存在を敵として登場させる独立色の強い物語です。一方、2004年作はハーデス編後の物語、2014年作は十二宮編の再構成という位置づけになります。
【見る順番を解説】聖闘士星矢の映画は公開順がおすすめ?
聖闘士星矢の映画を初めて観る人には、基本的に公開順をおすすめします。
ただし、すべての作品が同じ時間軸で連続しているわけではありません。作品の内容をより深く理解したい場合は、テレビアニメや冥王ハーデス編との関係も考慮する必要があります。
初めて観る人は1987年から公開順に鑑賞
初見の人におすすめなのは、次の順番です。
- 『聖闘士星矢』(1987年)
- 『神々の熱き戦い』(1988年)
- 『真紅の少年伝説』(1988年)
- 『最終聖戦の戦士たち』(1989年)
- 『天界編 序奏〜overture〜』(2004年)
- 『Legend of Sanctuary』(2014年)
- 『聖闘士星矢 The Beginning』(2023年)
この順番なら、シリーズの映像表現がどのように変化したのかを比較できます。
特に1987~1989年の初期4作品は、星矢、紫龍、氷河、瞬、一輝、沙織という基本的な登場人物を知っていれば楽しみやすい構成です。
ストーリーを重視するならハーデス編を先に観る
2004年の『天界編 序奏』を理解するには、テレビアニメの本編だけでなく、冥王ハーデス編を押さえておくことが大切です。
東映アニメーションの公式作品紹介でも、天界編はハーデスとの死闘によって力を失った星矢から始まる物語として説明されています。
おすすめの鑑賞順は次のとおりです。
- テレビアニメ『聖闘士星矢』
- 『冥王ハーデス十二宮編』
- 『冥王ハーデス冥界編』
- 『冥王ハーデス エリシオン編』
- 『天界編 序奏〜overture〜』
この順番なら、星矢の負傷や沙織の決断、神々との対立がより理解しやすくなります。
2014年と2023年の作品は独立して楽しめる
『Legend of Sanctuary』は十二宮編を再構成した作品であり、1980年代の劇場版の続きではありません。原作の設定を知っている人には比較対象として、初めて観る人には新しい映像表現の作品として楽しめます。
実写版『The Beginning』も独立した映画です。アニメ6作品のストーリーをすべて把握していなくても鑑賞できます。
つまり、映画だけをまとめて観るなら公開順、物語の背景まで理解したいならハーデス編を補完する、という使い分けが合理的です。
【実写版を解説】聖闘士星矢 The Beginningと新田真剣佑のキャスト
2023年4月28日に日本公開された『聖闘士星矢 The Beginning』は、車田正美の漫画『聖闘士星矢』を実写化した日本・アメリカ合作映画です。
原題は『Knights of the Zodiac』。監督はトメック・バギンスキーで、日本配給は東映が担当しました。
新田真剣佑が演じる星矢とは?
主演を務めたのは新田真剣佑です。
映画の星矢は、幼い頃に姉と生き別れになり、地下格闘技で生活費を稼ぎながら姉を探している青年として登場します。
ある戦いの最中に小宇宙(コスモ)という不思議な力を発現したことで、彼の人生は大きく変わります。
アルマン・キドとの出会いをきっかけに、女神アテナの生まれ変わりであるシエナを守る使命を知り、聖闘士として成長していくのです。
新田真剣佑は、映画『ちはやふる』シリーズや『るろうに剣心 最終章 The Final』などに出演。さらに『パシフィック・リム:アップライジング』など海外作品にも参加してきました。
本作では、英語を中心とする国際的な作品の主演として、身体能力を生かしたアクションに挑戦しています。
主要キャスト・登場人物の関係一覧
| 俳優 | 役名 | 人物・役割 |
|---|---|---|
| 新田真剣佑 | 星矢 | ペガサスの星のもとに生まれた主人公。 |
| マディソン・アイズマン | シエナ | 女神アテナの生まれ変わり。 |
| ショーン・ビーン | アルマン・キド | シエナを守り、星矢を導く人物。 |
| ファムケ・ヤンセン | ヴァンダー・グラード | アルマンの元妻で、シエナを巡る重要人物。 |
| ディエゴ・ティノコ | ネロ | ヴァンダー・グラードと関係する戦士。 |
| マーク・ダカスコス | マイロック | アルマンを支える執事。 |
| ニック・スタール | カシオス | 星矢の前に立ちはだかる人物。 |
特に注目したいのは、アニメ版と実写版で人物の名前や設定が変更されていることです。
たとえば、アニメ版の城戸沙織に相当する人物は実写版ではシエナと呼ばれます。また、アルマン・キドは城戸光政に相当する立場ですが、実写版では人物像や背景が再構成されています。
ヴァンダー・グラードという人物も、実写版独自のドラマを形成する重要な存在です。
(出典:映画『聖闘士星矢 The Beginning』公式キャスト・キャラクター紹介、WOWOW作品情報)
アニメと実写の違いはどこにある?
実写版を理解するうえで重要なのは、原作をそのまま映像化した作品ではなく、世界観を生かして再構成したアクション映画だという点です。
| 比較項目 | アニメ・原作 | 実写版 The Beginning |
|---|---|---|
| 主人公 | 修行を経て聖闘士となる星矢 | 地下格闘技で生計を立てる青年 |
| 沙織に相当する人物 | 城戸沙織 | シエナ |
| 物語の中心 | 聖闘士とアテナを巡る戦い | 星矢の覚醒とシエナを守る使命 |
| 映像表現 | アニメーション | 実写・VFX・CG |
| 作品の方向性 | 仲間との友情、神話、聖戦 | ハリウッド型のアクションとヒーロー誕生物語 |
アニメ版の大きな魅力は、青銅聖闘士5人の友情や、それぞれの信念をぶつけ合う戦いです。星矢だけでなく、紫龍、氷河、瞬、一輝がそれぞれ異なる個性を持ち、仲間として成長していきます。
一方、実写版は星矢個人の覚醒と使命に重点を置いています。姉を探す青年が、自らの運命を受け入れて戦士になるという成長物語が中心です。
そのため、原作でおなじみの仲間たちとの関係や必殺技の演出、聖衣のデザインを期待して観ると、違いを感じる可能性があります。
反対に、聖闘士星矢の世界観を使った独立したファンタジーアクションとして観れば、別の楽しみ方ができます。
【映画の評判を検証】聖闘士星矢は面白い?実写版とアニメ版の評価
聖闘士星矢の映画の評判は、作品によって大きく異なります。
特に実写版『The Beginning』は、主演のアクションや映像表現を評価する声がある一方、原作からの変更やストーリー展開について厳しい評価も見られます。
実写版 The Beginningの評価は賛否が分かれる
2026年11月時点で確認できる映画評価サービスの数値を見ると、評価が分かれていることが分かります。
- Filmarks:平均2.9点/5点、約3,600件のレビュー。
- 映画.com:平均2.9点/5点、167件のレビュー。
- Rotten Tomatoes:批評家スコア20%、観客スコア60%。
- Metacritic:批評家スコア35点/100点。
これらは各サービスの集計時点における数値であり、投稿や集計方法によって変動します。ただし、批評家からの評価が厳しく、一般観客の反応には比較的好意的なものも含まれているという傾向は読み取れます。
Rotten Tomatoesでは、映像面には一定の評価がある一方、物語の厚みが不足しているという趣旨の批評家総評が掲載されています。
Metacriticでも批評家スコアは35点となっており、作品全体に対する評価は厳しめです。
(出典:Rotten Tomatoes、Metacritic、Filmarks、映画.com)
評価されているポイント
実写版に対する肯定的な意見で目立つのは、次のようなポイントです。
- 新田真剣佑の身体能力を生かしたアクション。
- 聖闘士や小宇宙を実写で表現する映像への挑戦。
- ショーン・ビーンやファムケ・ヤンセンなど国際的な俳優陣の出演。
- 原作を知らない人でも追いやすい主人公の成長物語。
特に新田真剣佑のアクションは、映画.comなどのレビューでも肯定的に取り上げられています。
批判されているポイント
一方、原作ファンからは次のような不満も見られます。
- 星矢以外の仲間たちの存在感が十分ではない。
- 原作やアニメとは人物設定や関係性が異なる。
- 聖衣や必殺技の演出に期待していたイメージとの違いがある。
- 物語の導入に重点が置かれ、展開が物足りないと感じる人がいる。
この評価の違いは、作品に何を期待するかによって説明できます。
長年のファンが求めるのは、原作特有の熱い友情、星座をモチーフにした聖衣、必殺技の応酬です。しかし、実写版は国際的なアクション映画としての再構成を選択しました。
両者の期待値が一致しなかったことが、評価の分かれた大きな理由と考えられます。
興行面でも厳しい結果に
作品の評価を考える際には、興行面も参考になります。
東映アニメーションが公表した『聖闘士星矢 The Beginning』の振り返り資料では、他社の大型作品と公開時期が重なったことなどから興行収入が振るわず、興行実績が当初の見込みを下回ったため、棚卸資産評価損を計上したことが説明されています。
つまり、話題性のある国際的な実写化企画であったものの、会社側が想定した興行実績には届かなかったということです。
ただし、興行成績と映画の個人的な満足度は別の問題です。新田真剣佑のアクションや実写ならではの映像表現を楽しめる人にとっては、鑑賞する価値のある作品です。
(出典:東映アニメーション「聖闘士星矢 The Beginningの振り返り」)
【2026年最新】聖闘士星矢の新作映画・配信シリーズとの違い
2026年現在、聖闘士星矢には劇場映画だけでなく、配信を中心とした新しいアニメシリーズも存在します。
この2つを混同すると、映画の作品数を数える際に誤解が生じます。
2019年から展開された Knights of the Zodiac
2019年7月19日には、CGを用いた新シリーズ『聖闘士星矢 Knights of the Zodiac』が配信開始されました。
東映アニメーションの発表では、第1シリーズは全12話、各話約30分の構成として制作されています。
物語は、姉と生き別れた少年・星矢が小宇宙に目覚め、聖闘士と女神アテナを巡る争いに巻き込まれるところから始まります。
基本的な世界観は原作を踏襲していますが、CG映像による新しいキャラクターデザインやストーリー展開が採用されています。
バトル・サンクチュアリも映画ではなく配信シリーズ
続く作品として『KNIGHTS OF THE ZODIAC バトル・サンクチュアリ』があります。
東映アニメーションの公式年表によると、Part1は2023年1月から、Part2は2024年4月から配信されています。
タイトルに「サンクチュアリ」とあるため、2014年の劇場映画『Legend of Sanctuary』と混同されることがありますが、両者は別作品です。
『Legend of Sanctuary』は2014年公開の劇場映画であるのに対し、『バトル・サンクチュアリ』は配信シリーズとして展開された作品です。
2026年に新作映画は公開される?
2026年11月6日時点で、東映アニメーションの公式作品年表に掲載されている直近の劇場映画は、2023年4月公開の『聖闘士星矢 The Beginning』です。
2024年には配信シリーズ『バトル・サンクチュアリ Part2』の展開が確認できますが、2026年公開の新作劇場版については、公式年表に掲載された情報はありません。
そのため、「2026年に聖闘士星矢の新作映画が公開された」という情報と、「配信シリーズの新エピソード」や「過去作品の配信・再上映」を区別する必要があります。
新作映画の公開日や制作決定を判断する際には、東映アニメーションや東映の公式発表を確認するのが確実です。
【プロの結論】映画選びで失敗しないための判断基準
聖闘士星矢の映画を選ぶ際には、単純に評価の高い作品を探すより、自分が何を楽しみたいのかを明確にすることが大切です。
昔ながらの聖闘士星矢を楽しみたい人には、1987年から1989年までの初期4作品がおすすめです。星矢たちの友情、神話をモチーフにした敵、黄金聖闘士との戦いなど、シリーズの魅力をコンパクトに味わえます。
ハーデス編の続きを知りたい人には、『天界編 序奏〜overture〜』が適しています。ただし、冥王ハーデス編の鑑賞を先に済ませておくと、物語への理解が深まります。
現代的な映像表現を楽しみたい人には、2014年の『Legend of Sanctuary』がおすすめです。十二宮編の再構成とフルCGの映像表現を比較できます。
ハリウッド型のアクション映画が好きな人には、2023年の『The Beginning』が候補になります。ただし、原作やテレビアニメと同じ物語を期待するのではなく、独立した実写アクション作品として観るのがポイントです。
作品の評価を調べるときも、批評家のスコアだけで判断するのではなく、映像、ストーリー、キャラクター、原作再現度という複数の観点から比較することをおすすめします。
【聖闘士星矢の映画】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:聖闘士星矢の映画は全部で何作ありますか?
A1:アニメ劇場版が6作品、実写映画『The Beginning』が1作品です。実写版まで含めると合計7作品となります。1987年から1989年の初期4作品に、2004年の『天界編 序奏』と2014年の『Legend of Sanctuary』を加えたものがアニメ劇場版です。
Q2:聖闘士星矢の映画を見る順番は?
A2:基本的には公開順がおすすめです。1987年の第1作から1988年の2作品、1989年の『最終聖戦の戦士たち』、2004年の『天界編 序奏』、2014年の『Legend of Sanctuary』の順に観ると、作品の変遷を理解しやすくなります。『天界編 序奏』の前には冥王ハーデス編を観ておくと、さらに楽しめます。
Q3:神々の熱き戦いと真紅の少年伝説はどちらが先ですか?
A3:『神々の熱き戦い』が先です。1988年3月12日に公開され、その後、同年7月23日に『真紅の少年伝説』が公開されました。
Q4:聖闘士星矢の映画で新田真剣佑が出演している作品は?
A4:2023年4月28日公開の実写映画『聖闘士星矢 The Beginning』です。新田真剣佑が主人公の星矢を演じ、ショーン・ビーン、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマンなどが出演しています。
Q5:Legend of Sanctuaryは昔のアニメ映画の続編ですか?
A5:いいえ。2014年の『Legend of Sanctuary』は、原作の聖域十二宮編をフルCGで再構成した作品です。1987年から1989年までの劇場版の続編ではありません。
Q6:天界編 序奏はハーデス編を観ていなくても楽しめますか?
A6:単独の映画として鑑賞することはできます。ただし、物語の冒頭ではハーデスとの戦いで力を失った星矢が描かれます。登場人物の状況や沙織の決断を理解するには、冥王ハーデス十二宮編、冥界編、エリシオン編を先に観るのがおすすめです。
Q7:聖闘士星矢の2026年最新映画はありますか?
A7:2026年11月6日時点で、公式作品年表に掲載された2026年公開の新作劇場映画は確認できません。直近の劇場映画は2023年公開の実写版『The Beginning』です。配信シリーズ『バトル・サンクチュアリ』は映画とは別に分類されます。
まとめ:聖闘士星矢の映画は公開順と作品の位置づけを知って楽しもう
聖闘士星矢の映画は、アニメ劇場版6作品と実写映画1作品を合わせた全7作品として整理できます。
1987年の『聖闘士星矢』から始まり、『神々の熱き戦い』『真紅の少年伝説』『最終聖戦の戦士たち』と続いた初期4作品は、神々との戦いを描いた劇場オリジナル作品です。
その後、2004年の『天界編 序奏〜overture〜』ではハーデス編後の物語が描かれ、2014年の『Legend of Sanctuary』では黄金十二宮編がフルCGで再構成されました。
さらに2023年には、新田真剣佑主演の『聖闘士星矢 The Beginning』が公開され、原作の世界観が実写アクション映画として新たな形で表現されました。
初めて観る人は公開順、物語のつながりを重視する人はハーデス編を先に補完するのがおすすめです。原作の熱い友情や神話的な世界観を楽しみたいのか、現代的なCG映像や実写アクションを楽しみたいのかによって、選ぶ作品も変わります。
2026年現在も、聖闘士星矢は劇場映画だけでなく配信シリーズを含めて多様な映像作品が展開されているシリーズです。映画と配信作品の違いを把握し、それぞれの時代の星矢たちの戦いを楽しんでみてください。