2026年2月13日、一般社団法人アニメツーリズム協会は「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」2026年版を発表した。今回の選定では、全国各地のアニメ作品の舞台146か所と、アニメ関連施設29か所が掲載され、新たに18作品が選ばれた。投票には約110の国と地域から約8万5,000票が集まり、日本国内だけでなく海外のアニメファンからも大きな関心が寄せられている。
2026年版で特に目を引くのは、『頭文字D』の群馬県、『mono』の山梨県甲府市、『Summer Pockets』の香川県男木島・女木島、『ざつ旅-That’s Journey-』の全国各地への広がりだ。作品の舞台を訪れるだけでなく、地域の観光施設や認定プレート、ご朱印スタンプを巡る楽しみ方も定着しつつある。ここでは公式選定リストを軸に、新規選定作品、全国のおすすめスポット、選定方法、訪問時の注意点を整理する。
【2026年最新版】アニメ聖地88の全国一覧と選定状況を解説

「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」は、一般社団法人アニメツーリズム協会が2018年から毎年発表しているプロジェクトだ。日本のアニメ作品と、その舞台やゆかりのある地域を結び付け、国内外の観光客を地域に呼び込むことを目的としている。
2026年版は2月13日に正式発表された。今回の一覧は、作品の舞台となった地域とアニメ関連施設を分けて掲載している。
「88」という名称でも、選定場所は88か所ではない
最初に理解しておきたいのが、プロジェクト名にある「88」は、2026年版の選定スポット総数を意味するものではないという点だ。
アニメツーリズム協会の2026年版公式一覧では、作品の舞台・地域がNo.1からNo.146まで、関連施設がNo.147からNo.175まで掲載されている。つまり、掲載項目は合計175件に及ぶ。
同じ作品が複数の自治体に選定されるケースもある。例えば『ざつ旅-That’s Journey-』は複数の都道府県、『Summer Pockets』は香川県の男木島と女木島がそれぞれ独立した選定地として掲載されている。
また、一覧の番号は人気ランキングではない。自治体コード順に整理された掲載番号であり、数字が小さいほど人気が高いという意味ではない。
2026年版で注目したい全国の代表的な選定地
2026年版には、北海道から沖縄まで幅広い地域が掲載されている。これまでの人気作品の舞台に加え、2025年に放送された作品や、地域との新しい接点を持つ作品が加わった。
- 北海道・東北:函館市の『薄桜鬼 真改』『ラブライブ!サンシャイン!!』、青森県の『ざつ旅』、秋田県横手市の『釣りキチ三平』など。
- 関東:群馬県の『頭文字D』、埼玉県秩父市の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、千葉市の『青のオーケストラ』など。
- 東京・神奈川:『STEINS;GATE』『ぼっち・ざ・ろっく!』『リコリス・リコイル』『文豪ストレイドッグス』など。
- 甲信越・北陸:山梨県の『mono』『ゆるキャン△』、石川県の『花咲くいろは』『君は放課後インソムニア』など。
- 東海・近畿:岐阜県高山市の『氷菓』、静岡県沼津市の『ラブライブ!サンシャイン!!』、京都市の『薄桜鬼 真改』など。
- 中国・四国:鳥取県境港市の『ゲゲゲの鬼太郎』、広島県竹原市の『たまゆら』、香川県の『Summer Pockets』など。
- 九州・沖縄:熊本県人吉・球磨地域の『夏目友人帳』、長崎県の『きみの色』、沖縄県うるま市の『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』など。
このように、アニメ聖地88は特定のジャンルや放送年代に限定されない。青春作品、日常系、スポーツ、歴史、ファンタジー、映画、ゲーム原作作品まで幅広く取り上げられている。
【新規選定作品18選】2026年に追加されたアニメ聖地と舞台の地域
2026年版の大きな見どころは、新規選定作品の充実だ。共同通信の発表報道によると、新たに18作品が選ばれた。長年親しまれてきたシリーズだけでなく、比較的新しいアニメ作品も各地の観光資源と結び付いている。
以下は、新規選定された18作品と、公式一覧に記載された主な舞台地域を整理したものだ。
| 作品名 | 選定地域 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| ざつ旅-That’s Journey- | 青森・岩手・宮城・福島・栃木・東京・新潟・富山・三重・和歌山・島根・広島・香川 | 複数地域を横断する旅アニメ |
| 頭文字D | 群馬県 | 榛名山・赤城山・碓氷峠 |
| 前橋ウィッチーズ | 群馬県前橋市 | 前橋の街並みと作品世界 |
| 薫る花は凛と咲く | 東京都港区・神奈川県茅ヶ崎市 | アクアパーク品川、茅ヶ崎市立図書館 |
| 四月は君の嘘 | 東京都練馬区 | 青春・音楽作品の舞台 |
| 日々は過ぎれど飯うまし | 東京都八王子市 | 食と日常を楽しむ舞台 |
| うたごえはミルフィーユ | 東京都町田市 | 音楽をテーマにした作品 |
| MFゴースト | 神奈川県小田原市 | 小田原周辺のドライブ観光 |
| 君は放課後インソムニア | 石川県七尾市 | 七尾の街と海辺の風景 |
| 千歳くんはラムネ瓶のなか | 福井県福井市 | 福井の街並みと青春ドラマ |
| mono | 山梨県甲府市ほか | 県央ネットやまなしの周遊 |
| Turkey! | 長野県千曲市 | 地域とスポーツを結ぶ舞台 |
| ウマ娘 シンデレラグレイ | 岐阜県笠松町 | 競馬文化と笠松競馬場の歴史 |
| ぐらんぶる | 静岡県伊東市 | 伊豆の海と観光 |
| Summer Pockets | 香川県男木島・女木島 | 瀬戸内の島旅 |
| 私を喰べたい、ひとでなし | 愛媛県伊予市 | 伊予の風景と作品世界 |
| 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) | 宮崎県延岡市 | 延岡の地域風景 |
| 沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる | 沖縄県うるま市 | 沖縄の文化と方言 |
なお、公式一覧では『ラブライブ!スーパースター!!』も茨城県牛久市の新しい選定地域として「NEW」と表示されている。作品そのものの初登場というより、既存シリーズに新たな舞台地域が加わった事例として見ると分かりやすい。
また、アニメ関連施設では兵庫県尼崎市の「尼子騒兵衛漫画ギャラリー」が新たに掲載された。作品の舞台だけでなく、漫画文化やアニメ文化を実際に体験できる施設にも対象が広がっている。
『ざつ旅』は全国13都県に広がる旅の入口
2026年版の特徴を象徴する作品が『ざつ旅-That’s Journey-』だ。
石坂ケンタ原作の同作は、漫画家志望の女子大学生・鈴ヶ森ちかが、思い立ったまま日本各地へ出掛ける旅行を描く。旅先を事前に細かく決めず、行き当たりばったりで土地の風景や人との出会いを楽しむのが作品の魅力だ。
アニメツーリズム協会の作品紹介では、福島県、宮城県、富山県、香川県、京都府、栃木県、新潟県、東京都、三重県、広島県、青森県、和歌山県、岩手県、島根県などがエピソードの舞台として紹介されている。
今回の選定は、作品の旅のスタイルと地域を実際に訪れる観光体験との相性がよい。特定の名所を一つ訪問して終わるのではなく、鉄道や公共交通機関を使って地域の食事、景観、温泉、街歩きを組み合わせる楽しみ方ができる。
【おすすめスポット】2026年に訪れたい注目のアニメ聖地5選
全国の選定地のなかでも、作品の世界観と現地の観光資源を一緒に楽しみやすい場所を紹介する。初めて聖地巡礼を計画する人は、作品への思い入れだけでなく、アクセスや滞在時間、周辺観光の充実度も考慮したい。
1.群馬県・『頭文字D』|峠のモデルとなった山々を巡る
2026年版で初めて群馬県が『頭文字D』の聖地として選定された。
しげの秀一原作の『頭文字D』は、峠を舞台にした自動車レースと若者たちの成長を描いた作品。群馬県は物語との結び付きが深く、県内には作中の秋名山のモデルとされる榛名山をはじめ、赤城山、碓氷峠などがある。
群馬県の公式発表でも、これらの場所が作品ゆかりのスポットとして紹介されている。
巡礼では、山岳景観や温泉、周辺の観光施設を楽しむことを中心にしたい。峠道は一般の道路であり、作品の走行シーンを再現するような危険運転は厳禁だ。交通規制や駐車場所を確認し、安全な場所から風景を楽しむことが基本となる。
2.山梨県甲府市ほか・『mono』|写真と街歩きを楽しむ週末旅行
『mono』は、2026年版で山梨県甲府市ほか、県央ネットやまなしの地域が選定された作品だ。
原作は『ゆるキャン△』でも知られるあfろ。高校の写真部員・雨宮さつきと霧山アンを中心に、写真や映像を通して日常の風景を切り取る物語が展開する。
アニメでは360度パノラマカメラや、凧を利用した疑似ドローン撮影などの表現も登場する。甲府市を中心とした山梨の景色が作品の背景となっているため、巡礼では風景そのものを楽しむ視点が欠かせない。
おすすめは、甲府市内を起点に周辺地域へ足を延ばすプラン。作品の写真表現を意識しながら、街並みや自然を自分のカメラで記録する旅に向いている。
3.香川県男木島・女木島・『Summer Pockets』|瀬戸内の島で過ごす夏
『Summer Pockets』は、Key/VISUAL ARTSを原作とする作品で、2025年4月から9月にかけてテレビアニメが放送された。
作中の鳥白島は、香川県の男木島と女木島をモデル地としている。瀬戸内海の自然、島の集落、港の風景などが作品のノスタルジックな世界観につながっている。
男木島は、石垣に沿って続く集落や迷路のような路地が特徴的な島だ。島の北端には、明治28年に建てられた男木島灯台がある。
一方、女木島には鬼ヶ島大洞窟などの観光スポットがあり、作品の舞台を巡りながら島ならではの自然を楽しめる。
両島へは高松港から雌雄島海運のフェリーを利用する。通常ダイヤと夏季の繁忙期ダイヤが異なるため、訪問前に最新の運航情報を確認したい。船の本数に限りがあるため、帰りの便を先に決めてから島内を歩くと安心だ。
4.石川県七尾市・『君は放課後インソムニア』|海辺の青春作品をたどる
『君は放課後インソムニア』は、不眠症に悩む高校生たちの交流を描く青春作品。2026年版では石川県七尾市が舞台として新たに選定された。
七尾市は能登半島の中心部に位置し、海や港、歴史ある街並みなど多様な景観を持つ地域だ。公式一覧や関連する観光情報では、石川県立七尾高等学校、一本杉通り、能登島大橋などが作品ゆかりの場所として紹介されている。
作品の印象的な風景を楽しむだけでなく、能登地域の観光や復興に関心を持って訪問することにも意味がある。道路状況や営業施設、交通機関の最新情報を確認し、現地の状況に合わせた旅程を組みたい。
5.岐阜県笠松町・『ウマ娘 シンデレラグレイ』|競馬文化と作品の接点
『ウマ娘 シンデレラグレイ』の新規選定地域は岐阜県笠松町だ。
同作は実在の競走馬をモチーフとしたキャラクターが活躍する作品で、笠松町は実際の競馬文化と深い関係を持つ地域として知られている。
アニメや漫画の世界を入り口に、競馬場の歴史や地域文化に触れられる点が魅力だ。作品のファンだけでなく、スポーツや地域史に興味のある人にも訪問する価値がある。
このほか、長野県千曲市の『Turkey!』、静岡県伊東市の『ぐらんぶる』、愛媛県伊予市の『私を喰べたい、ひとでなし』など、2026年版は新しい旅先の選択肢が豊富だ。
【投票と選定基準】アニメ聖地88はどのように決まる?
アニメ聖地88は、単純にファン投票の得票数だけで決定するランキングではない。投票を出発点とし、作品の権利者や自治体などとの調整を経て、協会が総合的に選定する仕組みになっている。
2026年版の投票規模と選定の流れ
共同通信の2026年2月13日付の発表報道によると、2026年版の選定に関する投票には約110の国と地域から約8万5,000票が集まった。
群馬県の公式発表では、2026年版の選定に関する投票期間は2025年6月1日から10月31日までとされ、全世界を対象としたWeb投票と、国内各地に設置された投票箱による投票が実施されたことが説明されている。
投票後は、アニメ製作者や権利者、地域関係者との協議を経て選定される。つまり、ファンの支持と地域側の受け入れ態勢の双方が関係する。
アニメツーリズム協会が公表する6つの選定基準
公式の選定基準では、次の考え方が示されている。
- 投票結果を参考にする:国内外のアニメファンを対象とした投票を基礎とする。
- 権利者・自治体と協議する:協会事務局が関係者と調整し、理事会が総合的に判断する。
- 作品との関連性を確認する:作品の舞台やモデルとしてファンに一定の認知を得ていることを前提とする。
- 施設やイベントも対象にする:自治体だけでなく、アニメ関連施設やイベントも選定対象となる。
- 観光振興の可能性を考慮する:自治体と作品権利者の理解を前提に、観光による地域振興が可能な地域・作品を選ぶ。
- 対象コンテンツを柔軟に扱う:映像作品を中心としながら、ファンの支持や権利者の意向に応じて対応する。
選定は毎年更新され、各年版は原則として翌年1月から12月までを運用期間とする。前年に選ばれた場所が永久に認定され続ける制度ではない。
投票数が多い作品ほど上位になるわけではない
ここで注意したいのが、アニメ聖地88は作品の人気ランキングではないという点だ。
投票結果は選定の重要な材料だが、作品の権利者と自治体の合意や観光振興の可能性も判断に含まれる。したがって、選定されなかった作品の人気が低いという意味ではない。
また、ある作品が選ばれたからといって、作中に登場するすべての場所が公式に訪問可能な観光スポットになるわけでもない。実際の訪問先を探す際は、協会や自治体が案内している情報を優先したい。
【認定プレート・ご朱印スタンプ】聖地巡礼をもっと楽しむ方法
アニメ聖地88の特徴の一つが、「アニメ聖地認定プレート」と「ご朱印スタンプ」だ。
選定された作品や地域を訪れた際に、認定プレートを見たり、設置場所でご朱印スタンプを押したりすることで、通常の観光とは異なる記念を残せる。
認定プレートとご朱印スタンプは何が違う?
認定プレートは、その地域や施設がアニメ聖地88に選定されたことを示す記念的な表示物だ。作品と地域の関係を訪問者に伝える役割を持つ。
ご朱印スタンプは、訪問記録として楽しめるスタンプ形式の記念品だ。寺社の宗教的な御朱印とは異なり、アニメツーリズム協会が観光を盛り上げるために用いている名称である。
重要なのは、選定されたすべての場所に必ずプレートやスタンプが設置されているわけではないことだ。設置状況は作品や地域によって異なるため、訪問前に個別の情報を調べる必要がある。
千葉市は3作品のスタンプ設置場所を案内
具体例として分かりやすいのが千葉市だ。千葉市は2026年版で次の3作品の舞台として認定されている。
- 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ
- 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
- 『青のオーケストラ』
千葉市の公式案内によると、認定プレートとご朱印スタンプの設置場所は作品ごとに異なる。
- 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズ:千葉都市モノレール千葉駅
- 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』:千葉都市モノレール千葉みなと駅
- 『青のオーケストラ』:千葉市幕張観光情報センター(JR海浜幕張駅構内)
作品ごとに異なる場所へ足を運ぶことで、千葉市内のアニメ関連スポットを組み合わせた観光ができる。
長崎県五島市では作品ゆかりの施設にも設置
長崎県五島市では、2026年版に1施設と2作品が選定された。対象となったのは「五島の雲 山本二三美術館」と、『蒼の彼方のフォーリズム』『きみの色』だ。
五島市の公式案内では、五島の雲 山本二三美術館、武家屋敷通りふるさと館、旧五輪教会堂などが認定プレート・ご朱印スタンプの設置場所として紹介されている。
作品の舞台を訪れるだけでなく、地域の文化や歴史を知る施設にも立ち寄れるのが魅力だ。
また、東京都庁第一本庁舎の東京観光情報センターや成田空港にも、アニメ聖地88関連のインフォメーション機能が設けられている。全国の巡礼を始める前にパンフレットやスタンプを確認する拠点として活用できる。
【聖地巡礼の訪問マナー】地域に歓迎される旅行にするための注意点
アニメ聖地巡礼は、作品のファンと地域住民、観光事業者が同じ場所を共有する旅行だ。作品の世界観を楽しむことと、日常生活を送る住民への配慮は切り離せない。
アニメツーリズム協会は「アニメ聖地訪問マナーに関するお願い」を公表し、訪問時の心掛けを紹介している。
1.住民の日常生活を妨げない
アニメの舞台になった場所が住宅街や生活道路であることは珍しくない。早朝や深夜の訪問、大声での会話、長時間の滞留などは住民の迷惑につながる。
写真撮影をする場合も、住民の顔や生活空間が不用意に写らないよう配慮したい。作品のファンであることを理由に、地域の方々の日常を妨げてよいわけではない。
2.私有地や立入禁止区域には入らない
作中に登場する住宅、学校、店舗、施設などが実在していても、自由に入れるとは限らない。
特に学校や個人宅、業務用施設などは、外から眺めることができても無断で敷地内に入ることは避けるべきだ。商業施設、神社仏閣、公園などでも、施設管理者が定めたルールを守る必要がある。
3.ごみは持ち帰り、訪問先をきれいに保つ
飲食を伴う旅行では、ごみの処理にも気を配りたい。ごみ箱が設置されていない場所では持ち帰りを基本とし、訪問先にごみを残さないようにする。
自分が出したごみだけでなく、地域の環境を守る意識を持つことも大切だ。
4.作品の意図を理解して訪問する
アニメの舞台には、制作者が物語やキャラクターに込めた思いがある。背景の写真を撮るだけでなく、作品のテーマや登場人物の心情を理解したうえで現地を訪れると、巡礼の体験も深まる。
一方、SNSなどで共有される非公式の情報には、一般の訪問者を歓迎していない場所が含まれる可能性もある。公式情報や自治体が案内するスポットを優先するのが安心だ。
5.交通ルールと現地の営業情報を確認する
群馬県の『頭文字D』のように自動車で巡る場所では、作品の走行シーンを再現しようとする危険な運転は避けなければならない。
また、島しょ部や山間部では公共交通機関の本数が限られることがある。『Summer Pockets』の男木島・女木島ならフェリーの運航時間、『mono』の山梨県なら移動手段や施設の営業状況を確認しておきたい。
巡礼は、作品の世界に近づくだけの行動ではない。訪問した地域にお金を使い、地元の食事や文化を楽しみ、住民に迷惑をかけずに帰ることまで含めて完成する旅行だ。
【よくある質問】アニメ聖地88の2026年版に関するFAQ
Q1:2026年版のアニメ聖地88は全部で88か所ですか?
A1:いいえ。2026年版の公式一覧では、作品の舞台・地域が146か所、アニメ関連施設が29か所掲載されている。合計175件で、「88」はプロジェクトの名称だ。
Q2:2026年に新しく選定された注目作品は何ですか?
A2:『頭文字D』『mono』『Summer Pockets』『君は放課後インソムニア』『ウマ娘 シンデレラグレイ』『MFゴースト』『ざつ旅-That’s Journey-』など。群馬県、山梨県甲府市、香川県の男木島・女木島などが新しい旅先として注目される。
Q3:アニメ聖地88のご朱印スタンプはどこでも押せますか?
A3:いいえ。設置場所は作品や自治体によって異なる。千葉市のように駅や観光情報センターに設置する地域もあれば、観光施設などに設置する地域もある。公式の作品別・地域別案内で設置状況を確認したい。
Q4:アニメ聖地88の選定は人気投票だけで決まりますか?
A4:人気投票だけではない。国内外のファン投票を参考に、作品の権利者や自治体などとの協議を経て、アニメツーリズム協会の理事会が総合的に判断する。
Q5:選定された場所なら自由に写真撮影できますか?
A5:必ずしも自由ではない。私有地や立入禁止区域への侵入は禁止され、施設によっては撮影制限がある。現地の案内表示や施設管理者の指示に従い、住民のプライバシーにも配慮する必要がある。
まとめ:2026年のアニメ聖地巡礼は作品と地域の両方を楽しもう
「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」2026年版は、全国146か所の作品舞台と29か所の関連施設を掲載する、幅広い地域を対象としたアニメツーリズムの取り組みだ。
新規選定では『頭文字D』の群馬県、『mono』の山梨県甲府市、『Summer Pockets』の男木島・女木島など、作品の個性と地域の観光資源が結び付いた場所が目立つ。さらに『ざつ旅』のように複数の都道府県を横断する作品は、長距離旅行や地域周遊のきっかけにもなる。
旅先を選ぶときは、作品への思い入れに加え、交通アクセス、滞在時間、周辺施設、認定プレートやご朱印スタンプの設置状況を確認することが大切だ。初めて訪れるなら、交通の便がよく、観光案内所や関連施設が整った地域から始めると計画を立てやすい。
そして何より、聖地はファンだけの場所ではない。そこには地域の人々の暮らしがあり、作品が描いた風景を支える日常がある。マナーを守り、地域の魅力を発見しながら巡ることが、2026年のアニメ聖地巡礼をより豊かな体験にする。
作品を見て心に残った風景を、今度は自分の足で訪れてみる。そんな旅の入口として、2026年版の公式選定リストを活用したい。
主な確認資料・出典
- 一般社団法人アニメツーリズム協会「2026年版選定について」「聖地選定基準」「アニメ聖地訪問マナー」
- 群馬県「頭文字Dの聖地として初選定」の報道発表
- 千葉市・五島市の認定プレートおよびご朱印スタンプ設置案内
- 共同通信による2026年版発表報道
- アニメツーリズム協会の『mono』『Summer Pockets』『ざつ旅』作品別紹介